ハアー お国自慢の じょんから節よ
若衆唄って 主人の囃子
娘踊れば 稲穂もおどる
ハアー お山かけたよ いい山かけた
岩木山からよくよく 見たら
馴染窓コで お化粧の最中
ハアー西の鯵ヶ沢 舞戸の橋よ
橋の袂で 桶屋の娘
年は十六 今咲く花よ
ハアー 絣 前垂れちょろりと下げて
左の手には 盃たんなで
右の手には 燗鍋たんなで
ハアー 酒よ酒よと 町の中通れば
酒コ一杯 なぼだばおすみ
酒コ一杯は 二十四分 文だ
ハアー あまり高いでア 負けねえがおすみ
負けも負けたい 売りよもござる
家さ帰れば 家内もござる
ハアー わしとお父様と お母様と三人余
使いわらしと かしきと誤認
そこでお客は 言葉につまる
ハアー 一合や二合の ことではないや
一升二升の はかりをさせる ヤンデー
ハアー 津軽よいとこ お山が高く
水がきれいで 女がよくて
声が自慢の じょんから節よ
ハアー 津軽よいとこ りんごで飾る
娘十八 お化粧で飾る
岩木お山は男で飾る
ハアー 富士におとらぬ 津軽のお山
お山眺めて お城の花見
あおぐ天主は 桜の中よ
ハアー 俺の生まれは 津軽でござる
津軽青森 塩町通りの
工藤新兵衛の一人の娘
ハアー 親がなければ 十五の年に
売られましたよ 松前までも
松前渡れば 江差というてな
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