新さんさ時雨(しんさんさしぐれ)歌詞

萱の根方に そとふる雨は
音も立てねば 名もたたぬ
音も立てねど 萱野かやのの雨に
思います穂は 色に出るショウガイナ

はぎの根方に 鈴振る虫は
今宵降らずに いつの夜に
今宵降らずに またいつの夜と
胸もせかれる 七ゆすりショウガイナ

さんさしぐれて 時雨しぐれて晴れて
月の夜頃を 帰る君
蔭はかくれる 思いは残る
しぐれくずしの 唄の声ショウガイナ

ふたり居てさえ 淋しいものを
まして時雨れる 秋の夜は
月も山の わが身もひとり
せめて賎機しずはた 織り明かすショウガイナ

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