岩手県民謡の歌詞一覧

荷方ハア　でてからハア　昨日今日で七日七日ハア　なれどもハア　未だ会わぬ 笠をハア　忘れたハア　峠の茶屋を雨のハア　降るたびハア　思い出す

ハー木挽《こびき》居たよだハアーこの沢奥《さわおく》によハアー今朝もやすりのオヤサーハ音がするよ 大工《だいく》木挽《こびき》がこの世になけりゃ神も仏もオヤサハー雨ざらし 親方金かせ鋸《のこ》の歯が折れたよ鋸はうそだよオヤサハー逢いに行くよ...

田舎《いなか》なれども　サーハーエ　南部《なんぶ》の国《くに》はヨー西《にし》も東《ひがし》も　サーハーエ　金《かね》の山《やま》コーラ　サンサエー さても見事《みごと》な　サーハーエ　牛方浴衣《うしかたゆかた》エー肩《かた》に籠角《かごつ...

銭座節サーヨーオイ　どこでもはやる　目出度サーヨ　ハードーイドイ 仁左平は大段矢沢　中屋敷 平ぐら沢　銭座をたてて銭をふく お百姓は銭吹唄で黄金ほる お蔵には　大判小判の山 雨が降るのみかさいらぬ黄金降る 若衆は銭吹雪で踊りくる

馬っこうれしか　お山へ詣《まい》ろ金のくつわに　そめたずなチャグチャグ馬っこが物いうたじゃじゃもいねからおへれんせ 去年祭にみそめてそめて今年や背中の子と踊る 俺が馬こは　三国一よ嫁こしゃんと引け人がみる 五月柳の北上川へ鈴こチャグチャグ音...

俺と行かねかナー　あの山越えてわらと　かまもってナアリャ萩刈りに 萩を刈り刈りナー　小山の上で里の馬こを　アリャ　思い出す

そんでこがナー　どこで生まれて声がよいナ　コノ　ソンデコナアラソンデコナ　アラソンデコナ声がよいナー　向いの小山のセミの巣でナ　コノ　ソンデコナ 蝉の巣でナー　親がかくして歯ぐろしたナ　コノ　ソンデコナ歯ぐろしたナー　笠の締め緒で顔かくすナ...

（ドンドンサイサイ　ドドサイドドサイドンドンサイサイ　サーイ） 山に咲く花　十七おばこ里にうつせば　ないて散る 昇り　七坂　下りは　八坂一つ一つの恋の坂 花は咲かねど　柳の枝は春が来たよと　目をさます 南部名物　数々あれど清い姿の　岩手富士...

気仙坂《けせんざか》　ヤーハーエ―　七坂八坂《ななさか　やさか》九の坂　十坂目に　ヤーハーエー鉋《かんな》をかけて　平らめた　それはうそよ　ヤーハーエ御人足かけて　平らめた（ヨイト　ソーリャ　サノナー　ヨーホーイ） どこの旦那《いな》様　ヤ...

ハー目出度《めでた》目出度のこの家の座敷チョイサッサ　コラサッサ茶屋節しょってくる鶴と亀チョイサッサ　コラサッサ 声はすれども　姿は見えぬやぶにゃうぐいす　声ばかり 踊れ踊れと茶屋節せめる踊りゃ出ぬので　汗が出る 目出度目出度の若松よりも盛...