春になりゃこそ 桑の木も芽立つヨーイ
様も時節を 待つがよいヨーイ
春になり来りゃ 木の芽は芽ぶくヨーイ
芽ぶく木の芽にゃ 金がなるヨーイ
わりゃな歌ふしが 出て春山でヨーイ
わがな心の 晴れるまでヨーイ
思う種をば わたしにさせてヨーイ
忘れ草をば 先でするヨーイ
春の山へ出て 歌わぬものはヨーイ
腹にやんごの ありげならヨーイ
友達たのめば 時節を待てとヨーイ
時節待つなら 頼みゃせぬヨーイ
粋な小唄で 桑摘む主のヨーイ
お顔見たさに 廻り道ヨーイ
殿は東京の ひぐらし御門
わたしゃ八丈の 待ち紅葉ヨーイ
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