漆掻唄(うるしかきうた)歌詞

雨が振りゃ寝る 照りゃ木のかげ
漆溜うるしたまらにゃ 水まぜる

漆掻きさんに あげたい物は
竹の梯子に 檜笠ひのきがさ

漆掻きさん 太鼓の性ありゃ
朝も早うから デンデンと

乞食ほいとしてでも 漆掻きァ嫌よ
知らぬ他国の谷めぐり

漆高かれ 安かれ木元きもと
またも来年 ござるよに

漆掻きさん 鳥の性を得たか
朝の暗いから 木のそらで

漆掻きさんは 殺生せっしょうな者よ
若い生木なまきを 掻き枯らす

漆掻きさん 山しもたやら
笠を手にもち 暇乞いとまご

可愛い子もおき 妻をもおいて
ゆくは河和田かわだの 漆掻き

ああんた行くのは おれらも行こだ
たとえ南部の 果てまでも

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